ちょっと一服  その40 (続続)中学時代の女教師

  ~ 女教師に筆下ろしして貰う方法 ~   



中学3年の春、大学出たばかりの英語の女教師に、夜、宿舎に来る様に、と、私はメモを渡された。


  


女の子の手も握ったことのない初心(うぶ)な15歳です。

勿論、宿舎に行く勇気なんか、無かった。


次の日、偶々(たまたま)風邪(かぜ)を引いて休んだ。

先生は、昼過ぎ、給食のパンを持って我が家に来た。

(いつもは、放課後、帰り道の同級生が持って来る)


「昨日の事で休んだのかと思った」と心配そうに言い置いて帰った。

きっと、反省したんでしょうねえ。


私は、

ああ~!一生の不覚!

筆下(ふでお)ろしして(もら)えたかも知れないのに・・・

映画『青い体験』『個人授業』なんてのを想像して・・・

「先生!ボク・・・ボク・・・あっ!出る!」

なんてね(笑) (アホか!)


相手は大人。

どんな事態に成ろうと、責任なし!(笑)

残念~ん!

と、私は、(ほぞ)()んだ。(笑)


それから、35年後の50歳の同窓会。

(えん)(たけなわ)、昔の悪友が、突然思い出したのか、私の顔を指さして、笑う。


「ああ~っ!読んだぞ~!お前、ようあんな手紙書いたな~!?」

「はあ?」

「中学の時の英語のN先生に、手紙書いたやろ!俺ら(たま)にあの先生の家へ行くんや!

先生から見せて貰ったで!」

と、実に憎たらしく笑う。


「ああ~っ!!」

思い出した。

すっかり忘れていた。

私は、当時、余程残念に思ったのだろう、宿舎へ行きたい、と、後日、書いて渡したのだ。


文章は全く憶えていないが、そんな内容だと思う。

(否、悪友の笑い方から推測すると、もっと破廉恥なことを書いたかも知れない)


しかし、当時、先生からは、なんの返答もなし。

先生は、私が風邪で休んだ時に、冷めてしまったんですね。

そう!

機会を逃すと、女性は冷めてしまうんです。


  あるTBSの女性アナ、45歳を目前にして、大学時代の憧れの先輩から連絡があり、2人で食事に行くことになった。

  女性アナは、勝負下着を着けて、ルンルンで出掛けた。

  ところが、相手の男性が開口一番、「女房に大学時代の後輩が女性アナなんだ、今日食事なんだ」と自慢したと話した。

  途端に女性アナの心のシャッターはガラガラガラ、と閉じた、と、うっかり不倫未遂を吐露した。冷めたんですねえ(笑)


そのまま、中学を卒業した。


 


私は思い出して赤面した。

しかし・・・次の瞬間・・・

35年前の手紙を残しておいて、それを同級生に見せる先生の神経に驚いた。

ねえ!?どう、思います?


私は、機会が有ったら、是非、その手紙を見せて貰いに先生宅を伺おうと思う。

いえ、いえ、口論なんかしませんよ(笑)

70歳になった先生に、そんな積りはありません(笑)

「この手紙を書いた生徒、アホですねえ!」と笑う積りです。

凄く、可愛い先生ですから(笑)

ははは


【シリーズ】

 その37 中学時代の女教師

 その38 (続)中学時代の女教師

 その40 (続続)中学時代の女教師

 その61 (続続続)中学時代の女教師


【中学生の男子が、新任の女教師に筆下ろしして貰う方法】


(さて)、どうすれば、女教師を口説くことができるか?

これは、この話を聞いて貰った友人に教えて貰いました。

そう、「新任の女教師」に限ります。

先ず第一番は、その教師の担当する教科を一生懸命勉強し、質問すること!


新任の女教師は、不安一杯で、直向(ひたむ)きな生徒が可愛い。

それは、男女の恋愛心理とは違う、良好な先生と生徒の関係を生む。

第二番目に、女性に全く興味のない、純粋な生徒を演じることです。

この2つだけで大丈夫。


まあ、当時、私は、2つ共に意識してなかったんですが ・ ・ ・

それが、却って良かったんでしょうねえ。

あははは


【語彙説明】

 筆下(ふでお)ろし ・・・ 未体験の男の子が、経験ある年上の女性に手解(てほど)きを受けること。


【前の話】

 その38 (続)中学時代の女教師

 その37 中学時代の女教師


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