ちょっと一服  その61 (続続続)中学時代の女教師             2022.01.21   



中学3年の春、大学出たばかりの英語の女教師に、夜、宿舎に来る様に、と、私はメモを渡されたが、行く勇気もなく、

絶好の筆おろしの機会を逃したと後悔し、後日、先生に破廉恥な手紙を渡していたが、すっかり忘れていた。

ところが、35年後の同窓会で・・・



  

50歳の同窓会で、昔の悪友が、私の顔を指さして、笑う。

「ああ~!読んだぞ~!お前、ようあんな手紙書いたな~!?」

私は思い出して赤面し、言い訳をした。

「いや~、あれはやな。先に先生の方から誘ってきたんやで」

と。


この話を、病気療養中の友人にしたら、

間髪入れず(かん はつをいれず)

何で、言い訳したのかっ!!

と、私を叱るのです。


大体から、先生はエッチな思惑で君を誘ったのではない!

大学出たばかりの新任教師。

緊張と不安の中、熱心な生徒が可愛かったのだ。

勉強や君の進路のことなど、先輩として教えてあげたいことがあったのだ。

それを君は手前勝手な恋愛感情と勘違いし、下品な想像をした。

(あまつさ)え、35年後の同窓会で、一方的に先生を断罪したのだ。

と、(のたま)う。


()しんば、君の立場から考えても、実に男らしくない!

当時は年上であっても、二十二三歳の乙女じゃないか。

百歩譲って恋愛感情があったとしても、それは君への好意。

それを35年後に踏み(にじ)ったのだ!

何故、自分を悪者のままにしなかったのかっ!

先生が可哀想じゃないかっ!

と、(まく)し立てる。


なるほどね~


「でも、疑われたままじゃあ(いや)じゃない!きちんと事実を説明し、弁明しとかなきゃ!」

と反論すると、

(たし)かに、ビジネスの社会じゃあそうだけど、これは違うでしょ!」

と、ピシャリ!


皆さん、どう思います?

この友人の通りに、出来ますか?

私は、友人の凄さに、(あらた)めて感心しました。


男子たる者、こうでなければ、いけません!



【シリーズ】

 その37 中学時代の女教師

 その38 (続)中学時代の女教師

 その40 (続続)中学時代の女教師

 その61 (続続続)中学時代の女教師


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