第二話
チャイナ春秋時代、楚国の
伍子胥は、
名を変え、
途中、何度も河を渡らなければならなかった。
正規の船着場には、追手や役人が居る。
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ところが、一旦寄って来た舟は、再び、遠ざかった。
船頭は、歌を唄った。
人目があるから、また後で来る。
と言う底意と汲み取った。
伍子胥は、
案の定、舟は再び来た。
伍子胥は、無事に向岸に着いた。
そして、船頭に訊いた。
「私と知って乗せたのか?」
「そうだ」と船頭は頷いた。
「私を突き出せば、大金を得られるのに、なぜ、そうしないのか?」
と、更に伍子胥は、問うた。
それは、弱い者を助けるのが家訓だから、と船頭は答えた。
昔から、庶民は正義に味方すると伝えられている。
しかし、なお疑心を抱く伍子胥に、船頭は、清廉潔白を静かに訴え、自ら舟を沈め入水した。
なんと美しい挿話であろうか!
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な~んて、ね。
まあ、こんなの作り
当然ながら、伍子胥が、
後世の人が、伍子胥を英雄に祭らんが為に話を
春秋戦国時代、王や武将などは、庶民の命など
それが常識であった。
現世の常識や物差しで測ってはならない。
追記(友人との呑み会の為に)