ちょっと一服  その18  四畳半奮闘記。その3   




春本版の『四畳半襖の下張』を掲載して、18歳未満入室禁止とした。

しかし、その必要はないと思っている。


原文に目を通された方なら、首肯(しゅこう)されよう。

それは、現代人には、ほぼ読解不可能だと言うことだ。


まず、旧仮名遣い(歴史的仮名遣い)で書かれており、現代人の大半が読めない

次に、旧仮名遣いを読める人でも、文中の多数の隠語に精通していなければ、理解不可能なのだ。

更に、当然ながら、大正時代の生活や風俗の知識は備えていなければならない。


(すなわ)ち、古代の外国文学に挑戦するのと同じ。


以上のことを、『四畳半襖の下張』裁判でも弁護に立った文学者や作家が、証言していたのだ。

大いに腑に落ちる話ではないか。



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