汪倫に贈る(おうりんにおくる) 作:李白
【還暦ジジイの説明】
詩の中に「足を踏み鳴らし」という表現がある。
「足を踏む」、すなわち「足で地面を叩いて」喜びを表す意味だ。
日本にも伝来し、残っているが、日本では、喜びを表す場合、「手を頭上に挙げて、振る」ことが多い、そうだ。
例えば、盆踊りで、頭上で手を振るのがそう。
だから、日本人には「足を踏み鳴らし歌う」という光景が何を表現しているのかピンと来ない。
この説を唱えた書籍が私の部屋の何処かにあるのだが、探し出せなかった。
【原文】
贈汪倫 李白
李白乘舟將欲行
忽聞岸上踏歌聲
桃花潭水深千尺
不及汪倫送我情
【読み下し文】
汪倫に贈る 李白
李白 舟に乗りて 将に行かんと欲す
忽ち聞く 岸上 踏歌の声
桃花 潭の水 深さ千尺
及ばす 汪倫の我を送るの情に
【現代口語 意訳】
私、李白は、今まさに船にのって出発しようとしている。
そのとき岸辺から、足を踏み鳴らしながら歌う声が聞こえてきた。
(李白を見送るために、汪倫と村人が歌っている)
桃花潭の水の深さは千尺と言う
しかし、汪倫が私を見送ってくれている情の深さには及ばない。
【解説】
形式は、七言絶句。 行・聲・情は韻を踏んでいる。
作詩された時代は、盛唐(西暦712~765年)。
【語彙説明】
○桃花潭(とうかたん) ・・・ チャイナの安徽省にある淵の名勝。
○将欲(まさに~とほっす) ・・・ いま~しようとしている
○忽聞(たちまちきく) ・・・ ふと聞こえてきたの意味
【プロフィール】
○汪倫(おうりん) ・・・ 安徽省涇県にある桃花潭に住む李白の友人