チャイナ三教 その3
この項の説明は、私(還暦ジジイ)のメモ書き程度のもので、辞典等から切り貼りしたものです。
チャイナでは、「仏教」「儒教」「道教」を三教と呼んでいる。
それぞれの説明を読んでみよう。
★儒教とは。
紀元前六世紀の古代チャイナ、諸国が争いあう春秋時代に孔子が体系化したのが「儒教」。
堯・舜・文・武という古代の聖君の政治を理想とし、周礼を重んじて仁義を実践し、上下の秩序を守ることを唱えた。
武力によって他者を支配しようとする覇道を批判し、君子の徳によって政治を行うことを王道と呼び、王道で天下を治めるべきだと主張し、遊説した。
始祖・孔子に因んで「孔子教」とも呼ぶ。
儒教の教えは、「五常」と「五倫」というものが基本である。
人は、「仁・義・礼・智・信」の「五常」の徳目を守ること。
「父子・君臣・夫婦・長幼・朋友」の「五倫」の関係を維持するよう努めること。
この2つである。
<儒教の弊害、短所>
儒教では、親を敬う上で、亡くなると喪に服す期間が三年にも及び、痩せ衰え病に没する者が続出した。
また同族を重んじるあまり、一族の誰かが殺されれば報復をするのが当然とした。
反面、報復されない為に、相手の一族を皆殺しにする必要があった。
(「三族皆殺し」「九族皆殺し」の刑罰が行われた。)
さらに、儒教では上下の秩序を重んじています。
すると上の者には媚び、下の者には傲慢に接するという差別意識が生まれてしまった。
加えて、長幼の序を重んじるため、たとえ長男が無能で次男が有能だったとしても、後継者になるのは長男。
努力をしてもしなくても結果は変わらず、競争が起こりづらくなった。