漢検1級の攻略法は、挑戦中の私には荷が重くて、お教え出来ない。
今までと同じ方法を提示するしかない。
1.準1級との違い
現在の1級は「特種級」にすべきじゃないか、と、思う。
何故なら、準1級までの対象漢字数が約3000字なのに、1級は、なんと、その2倍の6000字なのだ。
則(すなわ)ち、小学1年生から高校3年生までの12年間に学んだ漢字数が、上乗せになったのと同じ。
単純に言えば、準1級の合格者は、1級合格までに12年とまでは言わないが、数年は要しそうだ。
従って、1級は4000字程度の範囲(準1級に1000字の上乗せ)にして、現在の1級を「特種級」にしたらどうか、と思うのだ。
まあ、そんな寝言は、さて置き、1級の過去問題をやってみたが、なんと5%前後しか正解できない。
1級は準1級同様、常用漢字表以外からも出題される。
また、出題形式も一部異なる。
準1級と異なるのは、「熟字訓・当て字」「国字」が新たに加わる点。
2.出題形式に慣れよう!
準1級までと同様、まず試験問題の出題形式に慣れることが、第一だ。
3.押さえどころを知ろう!
私には未だ分からないが、試験の出題構成は次の様になっている。
出題数で「読み」と「書き」で96.2%を占める。点数配分でも95%を占める。
従って、「読み」「書き」だけで90%以上できれば合格する。
特に「書き」は点数で65%を占めるので、正確に書く練習が必要だ。
読めない字が出てきても慌てないこと。
音読みは「
四字熟語は、準1級以下の対象漢字からの出題が20問中2問程度ある。
例えば、「眼高手低」「黄中肉潤」などである。
また、「鞭辟近裏」の様に複数の意味のあるものが、20問中1問ぐらい出題される。
これによって、2問ではなく3問を誤答してしまう可能性が高い。
惑わされないようにする為には、一つの意味のものをしっかり憶えることである。
4.試験の時間配分を計画しよう!
これも同様、実際の試験用紙と全く同じ様式で、時間を計測しながら、最低5回やってみよう。
それぞれの出題形式毎に時間を計測し、時間配分を計画するのである。(試験時間60分)
過去の試験問題用紙は、こちらから。
5.書籍の問題集を1冊、購入しよう。
書籍の問題集は、自宅や図書館、カフェなどで、纏(まと)まった時間勉強するのに使います。
国語辞典と漢和辞典を傍(かたわ)らに置いて、ノートに熟語と読みと意味を書こう。
家庭用の辞書には載っていない漢字や熟語があることは、準1級と同じです。
お勧めの問題集は、『漢検マスター』シリーズなのですが、残念ながら1級のそれが無い。
適当なものをご自分で探して下さい。
6.隙間の時間に当サイトの練習問題を解こう!
前述した様に、漢検1級用の書籍の問題集で、意味や解説が載っているものは無い。
また、ウェブ上の練習問題にも無い。
私が当サイトを作った動機はここにある。
当サイトでは、1級の練習問題を2200問超用意している。これはウェブ上、最多の問題数だ。
更に意味や解説を極力付けてある。
休憩時間、バスや電車の中、人との待合せ、病院の待ち時間、就寝前など、暇を見付けて、繰り返し解こう。
そして、幾つ正解したか、記録しよう。
そうすると、自分が何度も間違える漢字や熟語が浮上する。
あるいは、苦手な出題形式が分かる。
それが弱点だ。
7.弱点を書き出そう!
弱点の漢字や熟語を見付けたら、大判(A0サイズ)の紙に書き出し、壁に貼ろう。
8.90%以上正解したら、受験!
全ての練習問題と過去の検定試験で90%以上正解できる様になったら、合格可能でしょう。
1級の合格基準は80%です。(130問200点満点。160点以上で合格)
ちょっと一服