ちょっと一服  その57 令和四年 初詣    



令和四年 正月四日

毎年、中山寺へ初詣に足を運ぶのだが、今年は、行き(そび)れた。

手軽に、近くの神社へ行くことにした。

訪れて ・ ・ ・

ハッ、と!

突然!

約五十年前の記憶が甦った!


いや、いや、いや ・ ・ ・

初中(しょっちゅう)、通っている場所ではないか!

今日の、今日まで!

全く、気付かなかった!


私が中学生の頃、大晦日に、アルバイトが、漸く終わり ・ ・ ・

初詣に近くの神社へでも寄ろうか、と、店主が提案したので、

寄った神社があった。


ここですよ~!!

いや、いや、いや、ここじゃあないですか~!

わあ~っ!おっ!


見る角度が違えば、記憶の琴線に触れないんですね~


縁あり!!

早速、お参り!!


先ず、一番に思い浮かんだ御願い事が、

「友たちの松ちゃんの病気が治りますように!」

次に

「子供たちが幸せになりますように!」

と、一人づつ名前を挙げる。


「孫たちが幸せになりすように!」

と、孫の名前を一つづつ、挙げる。

そして・・・

あっ!

忘れてた!

「嫁さんが、健やかに、幸せに暮らせますように!」

と、願ったところで、神様が、

「十円だけで、そんなに沢山願い訊けるかいな!」

と、私に向って、(たしな)められた。

はははは

そりゃ、そうですよね~


しかし、そこは関西の神様

「後払いでも構へんで~(笑)」

と、仰る。

あっはははは


明日、また来まっす!(笑)


【解説】

大晦日にアルバイトとは、親戚の叔父さん()の酒屋の手伝いでした。

主に配達の助手。

12月31日の夜8時頃まで。

それから、店仕舞い。

伝票の整理。

忙しかったんですが、儲かってたに違いない。

きっと。

私は、中学生でしたから、詳しくは知りませんが・・・(笑)


当時は、スーパーマーケットでも、正月三箇日(さんがにち)は休業。

飲食店は、正月料金で3割から5割増しでした。

それでも、満員御礼!!

あっはははは


 次の文   前の文   索引    TOP‐s