その46 妙齢女性の読書
阪急電車、神戸線。
隣で妙齢の女性が文庫本を読んでらっしゃる。
見るとはなしにタイトルが目に。
『カネと共に去りぬ』
あははははは
早速、友人にメールすると、ネットで調べたらしく、
「医療関係の本なんですね~、医療現場のキタナイ一面に斬り込んだ本!
タイトルからは、想像つきませんね~(笑)」
と、返信があった。
へーっ!そうなんだ~!
と、私。
想像と全く違った。
夫が定年退職を迎え、離婚を考えてる主婦、とばかり(笑)
ゴメンナサ~イ!奥様!
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【解説】
『カネと共に去りぬ』 著者:久坂部羊
今日、患者が死んだ――。倫理に反する言動で白眼視される医師・村荘(むらそう)を描く「医呆人」。
ある朝、心が毒虫に変じた女医の葛藤「変心」。
高級老人ホームに住む男女の恋愛ドラマ「カネと共に去りぬ」。
そして高慢きわまる老医の手記「アルジャーノンにギロチンを」。
久坂部羊が名作に鮮やかなメスを入れ、現代医療の嘘と欺瞞を浮かび上がらせる。
ブラックでシニカルな、七錠の劇薬エンターテインメント。
〔著者略歴〕
久坂部羊 (くさかべ よう)
昭和30年生(1955年) 大阪府出身。大阪大学医学部卒。