ちょっと一服  その42 ランニングを継続する方法      



昨年の9月からランニングを始めた。

今は令和3年6月末、約9ケ月間続いた。

どうやれば、ランニングを継続することが出来るか?


ランニングとは言え、連続で走っている訳ではない。

200mを走って100mを歩く。

この繰り返し。





一番最初は、600mから始めた。

しかし、人間(よく)が出るんですねえ~

毎日のように100m~300mづつ延ばし、丁度、30日目に、合計3.6kmを走れるようになった。

この調子でいくと、6kmもそう遠くないなあ、と北叟笑(ほくそえ)んだ。


ところが、翌日、脹脛(ふくらはぎ)太腿(ふともも)の裏側が激痛!





走るどころか、歩くことさえ苦痛になった。

その日は、歩くことも中止して、翌日から、一週間、歩くだけにした。

トホホホホ

それから更に一週間で、(ようや)く、少しなら走れるようになった。

また最初から仕切り直し、600mから再開した。


ここで悟ったのである。

「頑張る」と「無理をする」は、同じようで、全く違うのだ、と。


私は、継続する為に、「無理をしない」を(きも)(めい)じた。

時々脹脛(ふくらはぎ)が痛くて走れなくなる日があれば、躊躇(ちゅうちょ)なく走る距離を減らす。

それでいて、逆に「走らないと死ぬぞ」と自分を(おど)している。

矛盾(むじゅん)している様だが、そうではない。


「頑張る」「上を目指す」「努力する」「根性」「限界に挑戦する」のこれらと、

「無理をする」は違うのである。


大事なのは、限界を知ることである。

この限界を一挙に超えるのは、「無理」。

身体を(こわ)す。


慣れさせて、慣れさせて・・・そう、少なくとも一週間は同一距離で走る。

そして、難なく走れる自信が付いたら、恐る恐る100m延ばす。

今日はしんどいな、と思えば、平気で距離を減らす。

これが、私流の「努力」であり、「頑張る」である。エヘン!


結局、私が3.6kmの壁を超えたのは、5月初旬。

昨年10月の脹脛激痛から、7ケ月後である。


現在(令和3年6月末)は、4.2km走っても、脹脛は痛くならなくなった。

ヤッホー!!


しかし、新しい距離に挑戦する(たび)に、次の日が戦々兢々(せんせんきょうきょう)なのである。(笑)


【解説】

 北叟笑む(ほくそえむ)・・・うまくいったことに満足して、一人ひそかに笑う。

  〔語源〕古代チャイナ、北方の塞(とりで)近くに占いの上手な老人(塞翁)が住んでいた。
      ご存知、「万事塞翁が馬」の故事(『淮南子』人間訓より)の老人である。

     「北叟(ほくそう)」とは「北方の老人」を意味で、「塞翁」のこと。
     「禍福いずれの場合も達観したように落ち着き払い、かつ喜ぶときにも憂うときにも少し笑みをたたえた」
     と伝えられ、このことから、「北叟が微笑む」→「ほくそ笑む」ということばが生まれた。


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