ちょっと一服  その115  老後の生甲斐                    2026.2.15


『ガイアの夜明け』と言うテレビ東京の番組がある。

今でも印象に残っているのが、「シニア世代だけで北極圏へ行く2週間のツアー」という回。


 


目的は、白装束(しろそうそく)に身を包み、極寒の海に飛び込む。これが目的。否、楽しみ!!

ええ~っ!?

でしょう?

参加費は、確か、300万円だったかな?


さて、参加する人達は、一体、何を考えているのだろうか?

何故、態々(わざわざ)、大金を払って、死地(しち)へ向かうのか?

どこに、面白さや生甲斐を感じたのだろうか?


私も、同年代に成った。

しかし、(いま)だに答え、と言うか、衝動(しょうどう)を見出せずに居る。



もしかしたら、開高健の談話が参考になるか。


 


「男が熱中できるのは、冒険(危機)と遊び」と(のたま)う。

「ロンドンでローストビーフ食って、ポートワイン飲んでられる身分なのに」

「なぜ、北極や南極へ行くのだ、ナイル川の源流を探るのか。マラリヤと下痢(げり)の世界に、なぜ行かなきゃならにのか」

「見えざる危機というのがあります。大地震(おおじしん)とか、インフレとか。人間はこの外側から来る危機には、割合抵抗の(すべ)を知っている」

ところが「自分の心に生じてくる危機については、手のつけようがない。これが最大の問題」

と、仰る。


面白いですねえ。


 【追記】

勿論、2週間のツアーですから、「極寒の海に飛び込む」だけではありません。

北極圏の絶景を楽しみながら、流氷上でシロクマやキタトックリクジラを見ることができる。一生に一度の体験です。

ツアーには5人の学者が同行していて、ツアー客に対して講義を行なっている。

学者たちの専門知識を通じて、北極圏の自然や生態系について深く学ぶことができる。

また、このツアーでは冒険家の三浦雄一郎さんがエベレスト登頂についての講義を行なっている。

彼の豪快な冒険エピソードや登山の技術を学ぶことができるなんて、なんとも刺激的です。

そして、坂井宏行シェフが調理した料理を食べることもできる。

北極圏で体験する特別な食事は、きっと最高の味わいになることでしょう。

自然の中での特別な食事体験は、心も満たされますね。

当然ながら、医者と看護師も同行している。

過去、極寒の海へ飛び込んで、心臓麻痺とかで亡くなった人は居ないとか。


【ツアーを提供する会社と番組の紹介】

「グローバル・ユース・ビューロー」

創業47年、シニア世代から圧倒的な支持を集めているツアー会社。

これまで、「ヌーの大移動を求めて...ケニアサファリツアー」、「最後の秘境 ギアナツアー」など、旅慣れたシニア層の、夢をかなえるツアーを成功させてきた。

そして、この会社が2013年7月に計画したのが、「三浦雄一郎と行く北極圏ツアー」。

2週間のツアーで北極圏にまで行き、氷河やホッキョクグマなども見学するというものだ。

夏でも極寒の地、そして、体力的にもきついこのツアーに応募者が殺到。

約60人の参加者のうち、ほとんどが60代~70代のシニア層だと言う。

今のシニア層は何を求めているのか?

熱い支持を集める、このツアー会社を通してみていく。


2013年8月13日放送

『ガイアの夜明け』第578回「常識を覆す・・・ニッポンのシニア」

案内役音声:江口洋介  提供:テレビ東京


【開高健の談話】

『NHKアーカイブス』「あの人に会いたい」

『訪問インタビュー』

さまざまな分野で活躍する人物を自宅や仕事場に訪ね、人間的な魅力と本音を聞き出す“現場主義”のインタビュー番組。

1人のゲストに1回20分、4日連続で80分にわたって話を聞く。

第1回は作家の開高健に「私の出会った危機」と題して、自宅で斎藤季夫アナウンサーがインタビューした。

初年度の出演者は、大村はま(国語教師)、高山辰雄(画家)、米長邦雄(将棋棋士)など。

「教育テレビ」(月~木)午後9時25分からの20分番組。

放送年度:1982~1984年度


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