ちょっと一服  その2 「死ぬまで歩け!」


私は還暦(かんれき)になって悟った。

「貧乏人は死ぬまで歩け!」である。


恍惚(こうこつ)の人』って憶えています?

今から50年前に森繁久彌主演、「ボケ老人の介護」を主題とした映画で、話題になりました。

老人は、84歳の設定でした。

   介護する長男の嫁役は、高峰秀子。

   綺麗だったなあ。


 


当時は、(まれ)な例を大袈裟(おおげさ)に表現した映画だなあ、との印象だったのではないか。

今や、介護は日本の差し迫った大問題。

現在70歳前後の「団塊(だんかい)の世代」が、間もなく介護を受け始める。

それに加えて、少子化である。

若い世代が、もう支えきれなくなるのは必至だ。

やれ年金額が少ないだの、貯蓄が2000万円必要だ、介護保険料負担がどうだ、などと、政治家に毒づいても仕方ない。

これは、自分の世代の責任なのだ。

自分自身で解決しなきゃならない問題。

解決方法は簡単!

「死ぬまで歩け!」である。

今や裕福な人も、貧乏人も、同じだ。

あははは


*-------------------------------------------------*

『恍惚の人』(こうこつのひと)

 有吉佐和子の長編小説。
 昭和47年(1972年)に新潮社から「純文学書き下ろし特別作品」として出版され、昭和48年(1973年)には森繁久彌主演で映画化された。
 本作は認知症(認知症および老年学)をいち早く扱った文学作品である。
 昭和47年(1972年)の年間売上1位の194万部のベストセラーとなり、これがきっかけで痴呆・高齢者の介護問題にスポットが当てられることになった。(Wikipediaより)
 キャスト:立花茂造(森繁久彌)84歳、息子の嫁の立花昭子(高峰秀子)約40歳


森繁 久彌(もりしげ ひさや、大正3年(1913年)5月4日~平成21年(2009年)11月10日、96歳没)
 日本の俳優、声優、歌手、コメディアン。大阪府枚方市出身。身長168cm。(Wikipediaより)

有吉 佐和子(ありよし さわこ、昭和6年(1931年)1月20日~昭和59年(1984年)8月30日、53歳没)
 日本の小説家、劇作家、演出家。和歌山県和歌山市出身。(Wikipediaより)

高峰 秀子(たかみね ひでこ、大正14年(1924年)年3月27日~平成22年(2010年)12月28日、86歳没)
 日本の女優、歌手、エッセイスト。愛称は「デコちゃん」。 北海道函館市出身。身長158cm。
 子役から大人の女優へ成長、戦前・戦後を通じて半世紀にわたり日本映画界で活躍した女優の1人。(Wikipediaより)

団塊の世代(だんかいのせだい)
 日本において、第一次ベビーブームが起きた時期に生まれた世代を指す。焼け跡世代(あるいは戦中生まれ世代)の次の世代に当たり、第二次世界大戦直後の昭和22年(1947年)~昭和24年(1949年)に生まれて、文化的な面や思想的な面で共通している戦後世代のことである。


 次に    前へ    索引     級別