ちょっと一服  その74 2022年、エンジェルスの年間最高試合              2022.09.22



 2022年、MLB(大リーグ)、エンジェルスの地区優勝も、ワイルドカードも消滅しました。

 残念!

 しかし、最後になって、感動的な凄いプレーを見ました。

 2022年のエンジェルスにおける今年最高の試合です!


 9月17日土曜日(日本時間18日)、大谷翔平がマリナーズを相手に今季25度目の投手として出場した試合。

 大谷は、7回8奪三振無失点で、今季13勝目の権利を持って降板した。(マリナーズ 0 vs 2 エンジェルス)

 8回を任されたのは、中継ぎ投手バリア。

 ところが、1アウトからトランメル選手にソロホームランを浴びた! (マリナーズ 1 vs 2 エンジェルス)

 ああ!

 またしても、エンジェルス得意の投壊かあ~!

 観戦する誰もが、

 もう駄目だ!

 大谷の白星が、消える~っ!

 と、内心叫んだに違いない。


 案の定、次のマリナーズの打者トロ、見事に左中間に大飛球を打った。

 ああ!やっぱりね!


 ところが、ここで、信じられないことが、起った。

 センターを守るトラウト選手。

 この大飛球を追ってダイビングキャッチを試みたんです!


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 結果は、捕球できず、エンタイトルツーベースとなったんですが、

 いや~、感動しましたね~

 後で再生スローを観ると、到底、届かなそうに見えたんですが ・・・ 30cmにまで迫っていた。

 惜しい!!


 最初から捕球を(あきら)めても、誰もトラウト選手を責めたりなんかしない。

 それを、ベテランでエンジェルスの看板、MLBの野手最高年俸を貰う彼が、ダイビング!!


 解ります?


 エンジェルスが、地区優勝やワイルドカードを争っているのなら、十分解ります。

 そうじゃあない。

 ()わば、消化試合なんです。

 それなのに、スーパースターの一人、MLB界の宝の一人、トラウト選手が決死のダイビングキャッチを試みたんです。


 結果は、捕球できなかったものの、彼はチームの皆に伝えたかったんですね。

 大谷を絶対!勝たせるぞ!!

 って!

 いや~、涙しました。


 消化試合なんですから、主力選手が最も避けなければならないのは、「怪我!」なんです。

  事実、昨年9月頃、トラウト選手は怪我が治っていたのに、試合に出場しませんでした。

 そんなこと百も承知のトラウト選手が、ダイビングキャッチを試みた。

 ユニフォームは泥だらけです。


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 エンジェルスのチームメイト、監督、コーチ、ファンも、皆、感動したに違いない。


 この後も、逆転負けしそうな場面はあったんですが、継投の投手陣が踏ん張った。

 結局、エンジェルスが 2 対 1 で勝った。

 大谷13勝目!


 私は4月以降、エンジェルスの試合を欠かさず観戦しています。

 2022年、大谷選手は昨年と遜色(そんしょく)なく活躍しました。


 よって、大谷選手の本塁打や投手としての勝星や防御率、奪三振などに目が奪われます。

 しかし、どんな選手も、自分一人では野球はできない。

 チームメイトの支援があってこそ!


 大谷選手が、如何(いか)に仲間から慕われているか、それを如実(にょじつ)に表したのが、今回の試合です。


 もし、エンジェルスの年間最高試合、名場面を選べ、と言われたら、迷わず、

 本日のトラウト選手のダイビングキャッチです!!


【解説】

 MLBレギュラーシーズン試合  2022年9月17日土曜日(日本時間18日) 場所:ロサンジェルス、アナハイム球場

 エンジェルス 2 vs 1 マリナーズ

 先発投手・大谷翔平 7回8奪三振無失点。今季13勝目。107球。防御率2.43となった。

 8回 投手・バリア 1失点。

 9回 投手・ループ 無失点。セーブポイントが付いた。


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