ちょっと一服  その63 (続)ランニングを継続する方法             2022.01.28




一昨年(おとどし)の9月からランニングを始め、1年4ケ月になる。

私のランニングは、連続で走っている訳ではなく、200mを走って100mを歩く。

この繰り返し。

  大概は、3.4kmのうち2.5kmを走る。できれば5.0kmのうち3.6kmを走りたいのだが、どうも挫折してしまう。

更に、体調が(すぐ)れなければ、休むし、距離も平気で短くする。

な~んだ、と馬鹿にする(なか)れ。


 

還暦の男が、約五十年振りに走るのだ、こんな方法しかないんですよ 


ランニングをしている老人は、よく見掛ける。

長続きしているなあ、といつも感心するのだが、まあ、私も曲がりなりにも続けてこれた。


どうやれば、ランニングを継続することが出来たか?


私流の継続方法は、「無理をしない」、それでいて、逆に「走らないと死ぬぞ」と自分を(おど)す。

と、以前、書いた。

しかし、この「走らないと死ぬぞ」は、良くなかった。


なぜ良くないか、と云うと、

「今日は、4km走るぞ!」と心に決めてスタートしても、

途中で簡単に3km、2kmに縮めてしまうのだ。

体調が悪くもないのに。

「どうせ、健康の為に走っているんだから」

と言い訳してしまうのだ。

勿論(もちろん)、これでも悪くないと思うのだが、心が晴れない。


私は、色々思案した挙句。

半年後に10kmマラソンに出場する決意をした。


毎日、走る度に、

「10kmマラソン・・・10km、10km、10km・・・」

と念仏の様に(とな)える。

「来月には5km、2ケ月後には6km、3ケ月後には・・・」

と、己と将来の話をする。

家族にも、出場すると宣言した。


そうすると、なぜだか、足が軽やかになり、走るのが、楽しくなって来たのだ。

「走らないと死ぬぞ」なんて自分を脅かすより、明るい目標を()てた方が良い。


何より、心が晴れる。


【追記】

 元プロスキーヤーで「80歳でエベレスト登頂」した三浦雄一郎さんが、仰っていました。

 「老いるのは怖くない。目標を失うのが怖い。」


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