コロンビアの作家・小説家でノーベル文学賞を受賞した「ガブリエル・ガルシア=マルケス」。
彼の姓や名の間に等号のような記号「=」が入っています。
註:ダブルハイフン(二重ハイフン)と呼ぶそうで、等号とは区別される。
これは、どんな意味なのか?
ガブリエルの場合は、スペイン語圏の人名慣習に従っているそうです。
「ガルシア」は第一姓(父方の姓)。
「マルケス」は第二姓(母方の姓)。
よって、日本語で文字表記する際に第二姓を「・」ではなく「=」にしている訳です。
フランスの映画監督「ジャン=リュック・ゴダール」の場合は、「Jean-Luc Godard」と綴られ、「Jean」と「Luc」で姓名の名前となる。
フランスでは複合名といって、聖人の名前ともう一つ別の名前を「 – 」で接続するのが伝統的な命名法となっているそうです。
「Jean」は、聖ヨハネのことです。
よって、「 – 」(ハイフン)を日本語で文字表記する際に「・」ではなく「=」にしている訳です。
日本で云えば、法名とか、号ですね。
例えば、「勝海舟」なら「勝・安芳=海舟」と表記するみたいなもの。
チャイナ三国志の英雄、「諸葛亮」なら「諸葛・亮=孔明」みたいな感じでしょうか。
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【解説】
〇 ガブリエル・ホセ・デ・ラ・コンコルディア・ガルシア・マルケス
(Gabriel José de la Concordia García Márquez, 1928年3月6日 - 2014年4月17日、86歳没)
コロンビアの作家・小説家。
架空の都市マコンドを舞台にした作品を中心に魔術的リアリズムの旗手として数々の作家に多大な影響を与える。
1982年にノーベル文学賞受賞。
『百年の孤独』『コレラの時代の愛』は、2002年にノルウェイ・ブッククラブによって「世界傑作文学100」に選ばれる。
コロンビアで何かがあるたびにスポークスマンのような役割を果たすこともある(シャキーラについての言及など)。
アメリカ合衆国で活動する映画監督のロドリゴ・ガルシアは実の息子。
〇 ジャン=リュック・ゴダール (Jean-Luc Godard, 1930年12月3日、現在91歳)
フランスの映画監督。編集技師・映画プロデューサー・映画批評家・撮影監督・俳優としても活動する。
はじめ映画批評家として出発したが、『勝手にしやがれ』(1959年)ほかの作品でトリュフォーやシャブロルと並ぶヌーヴェルヴァーグの旗手とみなされるようになった。
独創的なカメラワークや大胆な編集技法によって映像表現の世界に革命をもたらした。
以後、20世紀の最も重要な映画作家の一人とも称される。
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【語彙説明】
ヌーヴェルヴァーグ ・・・ 「新しい波」(ニュー・ウェーブ)を意味する。