その76 大谷翔平が来季1年契約をした真意 2022.10.10
米国大リーグ、マスコミは、大谷翔平を全く理解していませんねー(笑)
10月1日、大谷は来季3000万ドルで、エンゼルスと1年契約を結びました。
これに関して、全く
先ず、大谷翔平選手の本来の年俸は、どれほどか?
試算では、最低でも年4000万ドル。
金満球団なら選手として5000万ドルに、観客動員数やCM・グッズ等々の収入で1000万ドルを加えて年6000万ドルを出すと思う。
それを僅か3000万ドルでエンゼルスと契約したから、マスコミは大騒ぎ(笑)
よって、次の様な意見が紙面を
「FA権を持つスーパースターが、何でこんな時期に、こんな安い契約金で合意したのか?信じられない!」
「来年の3月まで腕利きの代理人を使って、全球団と交渉すりゃいいじゃあないか!」
当然でしょうねえ。
「いや、いや、来年のトレード時期を見越してのことさ。これで大谷を欲しい球団は殺到するさ(笑)」
と言う深読みする意見。
「通常、オフの1~2月前後に行われる年俸調停を回避しただけさ。確定したわけじゃない」
「そう!そう!だから大谷は来季、エンゼルス以外のチームでプレーするさ」
高値で且つ長期契約獲得を目指す。
多分、世界で一番落胆したのは、代理人でしょうね~。あははは
しかし、大谷に限っては、見当違いなんですね。
言っておきます!
大谷翔平は、来季、エンゼルス以外のチームへは、絶対!行きません!
はい!
では、大谷の真意、本音は、何か?
日本人から見たら簡単なんです。
大谷本人が控え目ですが、インタビューに答えて本音を喋っていますからね。
それに、ネビン監督代行も大谷の真意を察しています。
流石ですね。
トラウト選手も十分理解していると思います。
さて、大谷選手が何故、この時期に来季1年契約3000万ドルで合意したか?
最大の理由は、球団が、大谷が居るか居ないかで、チーム編成が大いに異なるからです。
主力選手が決まらなければ、何処を補強しなければならないか、決められない。
必然的に予算配分も大きく異なる。
大谷は、それを手助けしたんです。
エンゼルスが来季ワールドシリーズに出場する為に、球団に早く動いて欲しいからです。
これは他のチームへ移籍するとしても同じですから、10月には契約する。
従って、来季はエンゼルス残留で決り。他のチームへは行きません。
二番目の理由。
いくらスーパースターでも、野球は一人じゃあ出来ない。
球団や監督・コーチの理解、チームメートの協力がなければ、成し得ないんです。
特に、チームメイトの中ではトラウト選手の存在は大きい。
大谷が作ったとも言えるが、オーナー、GM、監督、コーチ、選手仲間、球団職員など皆が支援してくれた。
契約じゃないか、と言えばそれまでだが、契約だけでは得られない協力があってこそ。本当に、感謝!感謝!です。
だから、大谷にとって、エンゼルスが最も環境が良いんです。
もし、エンゼルス以外の球団へ移籍すると、この環境を作るのは、そう簡単じゃない。時間がかかる。
三番目の理由。
なぜ3000万ドルか?
4000~6000万ドルとも予想される年俸から、余った予算を補強に充当して欲しかったからです。
エンゼルスはここ2年間、全く活躍のなかったレンドーンとの大型契約の支払いが残っています。
エンゼルスの台所事情が苦しいことを大谷は十分理解しています。
また、これは私の臆測ですが、トラウト選手の契約金を超えたくなかったのではないか。
と、まあ、この3つの理由が、大谷の真意です。
とにかく、目的は、来季、エンゼルスがワールドシリーズで優勝すること!
その為に、球団は、全力を傾注して欲しい!
これが、大谷翔平の願いなんです。
だ・か・ら、自分自身の契約金の多寡なんて、二の次、三の次なんです。
この点を、米国大リーグ、マスコミは、全く理解していない。
まあ、無理もない話ですけどね(笑)
【追記】
そうそう、なぜ1年契約か?
それは、エンゼルスの球団売却が決っており、オーナーが誰に成るか不明。
このオーナーの考え方次第で、環境は大きく変わる。
そして、オーナーが誰に成ろうが、関係なく、来季の為の補強をきちんと出来るか。
この辺りを見据えて1年間の契約にしたんですね。
それにしても、大谷の今回の契約だけでなく、ここ数年の色々な判断は、天才的ですね。
素晴しい!!
【ニュース】 〔アナハイム=共同〕 2022年10月2日の記事
米国大リーグのエンゼルスは10月1日、大谷翔平(28歳)と1年3千万ドル(約43億5千万円)で来季契約に合意したと発表した。
夏のトレード期間に移籍が取り沙汰された大谷は今季が2年契約の最終年で、延長などの契約の行方が注目されていた。
単年ベースでは日本選手の最高額となる。
今季の550万ドルから大幅アップとなり、今オフに権利を得る年俸調停は回避した。
大谷は2023年のシーズン終了後に移籍先を自由に選べるフリーエージェント(FA)になる。
ネビン監督代行は「彼だけでなく、みんなにとって素晴らしい。オフへの安心感も違う」と感想を述べた。
球団公式サイトによると、年俸調停の権利を持つ選手の契約としてはベッツ(ドジャース)の2700万ドルを上回り、史上最高額となった。
【大谷翔平のレギュラーシーズン最終成績】 2022年10月7日現在
今季はも投打の「二刀流」で活躍したが、本人の弁にもある通り、投手として飛躍した。
そして、投打ともに規定投球回数、規定打席数を超えたことは、特筆すべきことである。
2022年 投手: 15勝9敗、防御率2.33、先発登板28、QS16、奪三振219、奪三振率11.87、投球回166、WHIP1.01。
2022年 打者: 打率2割7分3厘、34本塁打、95打点、盗塁11、打数586、安打160、四死球91、得点圏打率3割1分4厘。
メジャー4年目の昨季、投打「二刀流」で爆発。そして、ア・リーグMVP(最優秀選手)を初め数々の賞を獲得した。
2021年 投手: 9勝2敗、防御率3.18、先発登板23、QS14、奪三振156、奪三振率10.77、投球回130.1、WHIP1.09。
2021年 打者: 打率2割5分7厘、46本塁打、100打点、盗塁26、打数537、安打138、四死球120、得点圏打率2割8分4厘。