『ゲシュタルト崩壊』現象とは


突然、或る漢字に違和感を覚えて読めなくなる、納得いかなくなる現象。


例えば、縦に「〇✕公園」と書いてある看板が、「〇✕ハム園」としか見えなくなってしまう。

または、平仮名の「あ」を長時間凝視したり、連続して大量に書き続けた場合、「あ」という文字はこんな字だったか?

と思ってしまう現象だそうです。


こんな経験をしたことはないですか?


この現象を『ゲシュタルト崩壊』と呼ぶそうです。

脳内の高次な認知情報処理過程で起るのだそうで、国語の教師でも経験するそうですので、心配要りません。

経験をしたことがないと云う方でも、何れ経験されるかも知れません。

その際には、どうぞご心配なく。


【解消方法】

『ゲシュタルト崩壊』現象が起った時の解消方法は、その文章、文字から暫く離れてリラックスすること。

暫くの時間は、人によって異なると思います。

(ちなみ)に、私の場合、正確に計測したわけではありませんが、数時間乃至は翌日になると、治っています。

目を休めることで、『ゲシュタルト崩壊』を和らげることができるそうです。


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【解説】


ゲシュタルト崩壊(ゲシュタルトほうかい、独: Gestaltzerfall)とは、知覚における現象のひとつ。

全体性を持ったまとまりのある構造(Gestalt, 形態)から全体性が失われてしまい、個々の構成部分にバラバラに切り離して認識し直されてしまう現象をいう。

1947年、C・ファウスト(C. Faust)によって失認の一症候として報告されたが、持続的注視に伴って健常者にも生じることが知られるようになった。

認知心理学の視点から「文字のゲシュタルト崩壊」が研究されている。

これは、同じ漢字を長時間注視しているとその漢字の各部分がバラバラに見え、その漢字が何という文字であったかわからなくなる現象である

因に、アニメ『名探偵コナン』の第652話~第655話「毒と幻のデザイン」の中で『ゲシュタルト崩壊』現象が扱われている。


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『ゲシュタルト崩壊』の原因は、明確に解明されていないそうです。

その文字をしっかりと認識していない場合に起り易いそうです。

日常生活に溢れて、見馴れている漢字、わざわざ書いて覚えようとしない漢字。

その為、形をぼんやりとしか覚えていない漢字に対して起こるのです。

よって、その漢字を実際にまじまじと見てしまった場合、『ゲシュタルト崩壊』が起り易い。

脳内の高次な認知情報処理過程で起っているため、国語の教師であっても体験するそうです。



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