漢検 2級の攻略法


1.出題形式に慣れよう!

 大学を卒業してから約40年、日々仕事で文章は書いてきた。

 2級くらいは勉強しなくても受かる!

 なんて考えていたら、大怪我をする。

 そんな自信家の貴方でも60時間~120時間位は勉強しないと合格しない。

 恥ずかしながら、私は、2回目の試験で、辛うじて合格した。


 そもそも教養と試験結果は、必ずしも、一致しない!ハハハ(笑)

 たとえ、大学教授でも合格しません。

 初見で試験の問題形式を理解し、短時間で解答するなんて無理!

 試験問題の出題形式に慣れることが、まず第一なのだ。


2.押さえどころを知ろう!

 例えば、2級では「熟語の構成」の出題がある。

 これは、回答の記号とそのパターンを事前に覚えていなければ、時間の無駄だ。


 漢字の部首も、実生活では、必要性がない。

 老人でなくても、間違う。


 大半の漢字の部首は、順当なものだが、紛らわしい部首が1割位ある。

 例えば、「弄」の部首は「王」かと思いきや「廾」である。

 「斑」こそ「王」偏と自信を持つが、なんと「文」である。

 試験では、この紛らわしいものが多く出題される

 貴方が試験を作る側でも、そうするでしょう?

 ねっ!?


 試験問題を「意地悪だ!」と呵責(かしゃく)するなかれ。仕方ないのだ。

 恥ずかしながら、私は、1回目の試験で部首の正解を40%も出来なかった。

 要するに、試験の性質を知り、押さえどころを探るべきなのだ。


 2級の検定試験の「四字熟語」問題では、準2級以下の対象漢字からの出題が10問中8問もある。

 例えば、「熟読玩味」「附和雷同」「勇猛果敢」「率先垂範」「飛花落葉」などである。

 2級対象漢字からのみ出題されると先入観を持つ(なか)れ。


3.試験の時間配分を計画しよう!

 実際の試験用紙と全く同じ様式で、時間を計測しながら、最低5回やってみよう。

 それぞれの出題形式毎に時間を計測し、時間配分を計画するのである。(試験時間60分)

 過去の試験問題用紙は、こちらから



4.とにかく書こう!

 私の場合、サラリーマン時代にパソコンしか使わず、筆記することが無かった。

 だから、読むことは出来ても、書けない! →「ちょっと一服」


 その上、鉛筆を1時間も持つと肩が凝るのだ。

 1日2~3時間、筆記できる様にするのが先決だった。


 出題の構成は、次表の様になっている。


 

 出題数で「読み」と「書き」で79.2%を占める。点数配分でも80%を占める。

 従って、「読み」「書き」だけで95%以上できれば合格する。

 特に「書き」は点数で65%を占めるので、正確に書く練習が必要なのだ。


5.書籍の問題集を1冊、購入しよう。

 書籍の問題集は、自宅や図書館、カフェなどで、纏(まと)まった時間、勉強するのに使います。

 国語辞典と漢和辞典を傍(かたわ)らに置いて、ノートに熟語読み意味書こう

 お勧めの
問題集は、『漢検マスター』シリーズ。

 理由は、意味や解説が付いているからです。他の問題集にはありません。

 そして、必ず
『出題傾向と学習ポイント』欄を熟読すること!


6.隙間の時間に当サイトの練習問題を解こう!

 当サイトでは、2級の
練習問題3400問超用意しています。

 休憩時間、バスや電車の中、人との待合せ、病院の待ち時間など、暇を見付けて、繰り返し解こう。

 そして、幾つ正解したか正解率を記録しよう。

 自分の成長が実感できる。

 同時に、自分が何度も間違える漢字や熟語が浮上する。

 あるいは、苦手な出題形式が分かる。

 それが弱点だ。

 なお、当サイトには「誤字訂正」「送りがな」を用意していません。書籍の問題集で勉強して下さい。



7.弱点を書き出そう!

 弱点の漢字や熟語を見付けたら、大判(A0サイズ)の紙に書き出し、壁に貼ろう


8.90%以上正解したら、受験!

 全ての練習問題と過去の検定試験で90%以上正解できる様になったら、合格可能でしょう。

 2級の合格基準は80%です。(120問200点満点、約160点以上で合格)


以上8項目のアドバイスは、常識的なものです。更に詳しい攻略法がウェブ上に有ります。

しかし、2級は、社会一般常識レベルですので、あまり効率ばかり追わない方が良いと思います。

疑問に思った熟語、興味を持った四字熟語の語源を追う心の余裕を持ちたいものです。




 ちょっと一服


2級