ちょっと一服  その29 「(かあ)ちゃん、ごめん!」      



「ぼやき漫才」と言えば、人生幸朗・生恵幸子が真っ先に思い浮かぶ。


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幸朗が歌謡曲や世相などに難癖をつけ、「責任者出てこい! 」の決めゼリフを()き、

妻の幸子が、最後に「この泥亀!」と一喝し、「(かあ)ちゃん、ごめん!」で終るパターン。


久々に視聴しても、当時と同じ様に笑える。

話題は古いのだが、全く(さび)付いていない。

そして、何より感心するのが、難癖つけられる歌手が、きっと茶の間で爆笑しているに違いないことだ。

素晴しい!



追記

「電線音頭♪」は、爆笑を得たが、突然、面白くなくなった。

それと対極にあるのが、人生幸朗の「ぼやき漫才」か。

 ”一時的に大爆笑を得る面白さ”と、”何十年も何度視聴しても笑える面白さ”があるのだろうか。

 それとも、”大爆笑には飽きられる運命が直後に付いている”のだろうか。

 「笑い」は人間にしかない感情だそうだが、前述の疑問を解明すれば、哲学者に匹敵するのではないか。


【解説】

人生 幸朗・生恵 幸子(じんせい こうろ・いくえ さちこ)  ウィキペディアより

 日本の夫婦漫才コンビ。昭和48年~52年頃に大阪を拠点に活躍した「ぼやき漫才」。
 夫の幸朗が「まぁ皆さん、聞いてください」から入り、歌謡曲や世相などにとんちんかんな難癖をつけ、 
 「責任者出てこい! 」の決めゼリフを吐く。
 妻の幸子が、最後に「アホ! いつまでぼやいてんねん!この泥亀!」と一喝し、「嬶ちゃん、ごめん!」で終る。


(かあ)ちゃん・・・ 「嬶」を「かあ」と読ませたのは当て字。

  嬶  〔国字〕

  【訓読み】かか/かかあ
  【意味】かか。かかあ。妻(特に自分の妻)を親しみをこめていうことば。
      またぞんざいに呼ぶ語。


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